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2011年3月13日日曜日

【中日新聞 社説】被災者救援 「SOS」に早く応えよ

2011年3月13日

【社説】

津波による水没や火災、家屋倒壊…。悲惨な被害は、目を覆うばかりだ。「食料、水、薬を」と苦しむ人々がいる。電気や通信の復旧もままならない。何よりがれきの下の人を救わねばならない。

 「SOS」。校庭などに書かれた大きな文字は、上空のヘリコプターに向けられている。それを見たわれわれは、何としても「SOS」に応えねばならない。
 国内史上最大の地震がもたらした災害の傷痕はあまりに深かった。岩手県の陸前高田市は津波にのみ込まれ、八割以上が水没した。福島県の南相馬市も約千八百世帯が壊滅状態だ。宮城県気仙沼市では大規模な火災が市街地を覆った。各地から伝えられる被害は想像を絶するほどだ。
 十二日には長野県を震度6強の地震が襲った。東北から関東、中部…、甚大な災害は、これほど広い地域を巻き込んだのだ。
 亡くなった人は、千人を超えるとみられている。一方で、今でも孤立したり、がれきの下で救出を待っている人々が大勢いる。
 大勢の自衛隊員や全国の警察から緊急援助隊が出動している。各国からも支援の申し出が相次いでいる。一刻も早い捜索活動に全力を挙げ、一人でも多くの人命を救ってもらいたい。
 岩手県や宮城県など各県では、数知れぬ人々が避難している。有感地震が百回を超える中で、不安に包まれている。早く食料や水、衣類など、必要な救援物資を被災者の手元に届けねばならない。
 ライフラインの“切断”が深刻だからだ。東北や関東地方で停電したのは約五百万戸に達している。被害が大きいあまり、復旧作業の見通しも立たない。ガスや水道も広範囲で供給が止まっている。道路もずたずただ。
 雪が舞っている地域もある。毛布を分け合ったりする姿が、避難所で見られた。たくさんの毛布も運ばねばならない。
 「電気が欲しい」という声も聞かれる。携帯電話も通じにくいため、知人らの安否確認も、どこに行けば救援が受けられるか、その情報を得ることもできない。
 薬も足りず、病院での治療に困難をきたしている。体調を崩した高齢者らも大勢いる。
 「SOS」「SOS」。各地で声がこだまする。やるべきことは山ほどある。



http://www.chunichi.co.jp/article/column/editorial/CK2011031302000012.html


街を家屋に押し寄せる津波の映像を観ていると・・涙が出る。

瓦礫の下にまだ人がいる。一人でも多くの命が各国の救助隊と協力して
助かる命を救ってほしい。

被災していない私達には一人一人にできることが必ずある。
それを僕たちは考え実行すべきです。

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