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2011年1月26日水曜日

【中日新聞 社説】 地デジあと半年 限りなく100%を目指せ

2011年1月25日

 テレビの地上波が七月二十四日に完全デジタル化される。鮮明な画質などメリットは多いが、準備が滞っている高齢者世帯も少なくない。地デジ難民を出さぬよう限りなく100%を目指すべきだ。
 「残り半年、円滑に完全デジタル化を達成する」。政府や放送事業者などが地上デジタル推進全国会議で、計画通りにアナログ放送の完全デジタル化を確認した。
 しかし、受信には新しいテレビに買い替えたり、古いテレビはチューナーを取りつけねばならず、低所得層やデジタル機器の扱いが不得手なお年寄りを中心に、三百万世帯近くがデジタル化の準備を終えていない。
 アナログ波の送信は完全デジタル化と同時に止められるので、各地で視聴できなくなる地デジ難民が出かねない。低所得層や、お年寄りを放置したままの見切り発車はよくよく慎重であるべきだ。
 デジタル放送は関東、中京地区などを皮切りに二〇〇三年に始まり、〇六年には全都道府県で視聴できるようになった。情報量が飛躍的に増えて字幕放送が標準仕様となり、耳の不自由な人も楽しめる。天気予報などの情報が知りたいときに取り出せ、二重映りが解消されて画像も鮮明になる。
 周波数帯が節約でき、その分は携帯電話などの移動端末に割り当てられて地デジを楽しめるようになる。ゆくゆくは自動車同士が双方向で通信しながら、見通しの悪い交差点での衝突などを防ぐシステムにも応用されるという。
 日本のテレビ保有台数は一億台を超え、五千三百万の全世帯に、くまなく普及している勘定だ。
 ビル陰などの電波障害や、共同アンテナを使う集合住宅は、全国五十一カ所の受信者支援センターなどの後押しで着実に切り替えが進んでいる。低所得層やお年寄りも、もれなく地デジの使い勝手を体感できる環境を整えてほしい。
 テレビは地震や津波、台風などの災害情報の速報に威力を発揮する。デジタル化という技術の進歩が、お年寄りにとって数少ない娯楽の一つであり、かつ命の綱でもあるテレビを奪い取ってはならない。
 総務省はチューナーの無償配布の対象を市町村民税の非課税世帯にも広げた。六月にはお年寄りが訪れやすい市町村役場などに千カ所の相談窓口を設ける予定だ。
 全面移行まであと六カ月。国や自治体などは徹底してお年寄りなどに支援の手を伸ばし、地デジ難民を出さないよう望みたい。

【社説 地デジあと半年 限りなく100%を目指せ】

2011年1月4日火曜日

【中日新聞 社説】 自転車事故多発 走る凶器に警告する

中日新聞 【社説】



自転車事故多発 走る凶器に警告する


2010年12月30日






 街中に走る凶器があふれている。自転車である。歩行者らをはねて死傷させる事故が後を絶たない。手ごろで環境に優しく健康に良いと評判だが、ハンドルを握ったら重い責任を自覚してほしい。




 携帯電話を使いながら片手で運転したり、音楽プレーヤーで両耳をふさいで運転したり。そんな危なっかしい自転車が目立つ。人波を縫うように猛スピードで走り抜ける光景も珍しくはない。




  手軽さゆえの気の緩みからか自転車事故が増えている。二〇〇九年は歩行者との事故が十年前の約三・七倍、自転車同士の事故が約四・四倍に上った。




 一瞬の油断がもたらす代償は大きい。夜間、携帯電話を見ながら無灯火で走っていた女子高生の自転車が前を歩いていた看護師の女性に追突した。女性は首にけがをして歩行困難の障害が残った。五年前、横浜地裁が支払いを命じた賠償額は約五千万円に上った。




 相手が死傷すれば、自動車事故と同じように刑事と民事の両面で重い責任を問われる。自転車には一生を棒に振りかねない危険が常に潜んでいる。利用者はそれを肝に銘じておきたい。






 道路交通法は自転車を車両と定め、車道の左端を走るよう求めている。幼い子やお年寄りといった例外はあるが、実際には車を不安に感じたり、止まっている車が邪魔だったりして歩道に乗り入れる自転車は多い。走行が許されている歩道でも、歩行者を妨げないよう車道寄りを徐行するといった決まりは守られていないようだ。






  車道と歩道を切り分けて自転車の通行路を造る計画が全国で進められているが、滞りがちだ。道路が狭い。沿道の理解が得られない。財政上の制約がある。そんな事情が支障になっている。だが、いつまでも足踏み状態では困る。



  自動車損害賠償責任保険のような、被害者救済のための強制加入の保険制度が自転車にないのも問題だとの指摘がある。被害者が泣き寝入りせざるを得ない事態が起きているというから深刻だ。



  損害保険業界は人を死傷させたり、物を壊したりすると支払われる任意の個人賠償責任保険に加入するよう勧めるが、普及には限界がある。強制保険の導入をはじめ、不慮の事故を見据えた自転車政策を真剣に検討するべき時期が来ている。


 

 利用者の交通ルールの順守が大切なのは言うまでもない。警察は悪質な違反者には断固たる姿勢で臨んでほしい。




中日新聞 【社説】

2011年。

新年あけましておめでとうございます。
今年の抱負は・・・。
兎に角 健康と安全運転です。

健康と言いつつも、
年末年始すでに風邪を引いてますけどね。
寝込んでいましたけどね。
年末の姪っ子から感染。
油断していたぜ。
油断していると姪っ子はキスをしてきます。
油断していたぜ。
油断大敵も新年の抱負にしないと・・・。

2011年。細々とブログを忘れたころに更新しますので宜しくお願いします。

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