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2011年8月31日水曜日

警察のお世話になります!?・・・出頭。【後編】

受付で担当部署と場所を確認した後、
警察署の奥へと進み廊下の角を曲がった直後に飛び込んできた光景は、
殺風景な取調室の無骨な灰色の扉が半ば開いていた。


ここで警察官は容疑者を拷問・・・失礼、取り調べる。
予想よりも意外と狭く空気が淀んでいたのは気のせいだろうか。
取調室で各々警察官は役割分担で飴と鞭を駆使し容疑者の口から事件の全容と動機を白状させるのだが
この閉塞感を伴う殺風景な取調室で過去に熱血刑事と悪質容疑者の黙秘権と共に駆け引きの人間ドラマが何度も展開された事だろう。
廊下ですれ違う度に訪問者の身体を上から下まで舐めるように観察する眼光鋭い私服刑事達を横目に、ふと疑問が浮かぶ。
この警察署には踊る大捜査線のような青島刑事はいるのだろうか
はっきりと刑事ドラマのワンシーンと目の前の取調室の現場が交錯し
(きっと僕はこれからこの取調室で・・・・。)
これからの末路を考えていると突然背後から声をかけられた。

「え~~~と、君は何の用かな?」


振り返ると制服を着た年の瀬50代中肉中背のどこにでもいそうなオッサン警官だった。
そして僕は観念して、どこにでもいそうなオッサン警官に一礼した後、告白した・・・・。
「実は・・・・」


話は7月上旬にさかのぼる。
岐阜県の某交差点において交通事故が発生。
直進車両(高級外車)と右折車両(軽自動車)の接触事故である。
事故の混乱による記憶の一部喪失により
事故当時各々が良いように事実を歪曲し正当性を主張する。
その結果が道路脇の事故現場で情報提供を求める看板が活躍する事になる。
誰が嘘をついているのか?と
そして第三者の目撃情報が欲しいと。
この高級外車と軽自動車の交通事故の一部始終を僕は目撃していた。
情報提供を求める看板に人は無視をするのか、貢献するのか。それとも無関心でいられるのか。
交差点内の事故過失は10対0になることはないが、困っている被害者運転手の立場を鑑みると
微力ながらも協力せずにはいられない。
冷静に私情を挟まず事故当時の情況をどこにでもいそうなオッサン警官に真実を告白・・・・
僕は報告した。

善良な市民による善良な情報提供である。
しかも善良な市民(僕)による情報提供のため、あの取調室を利用することなく
廊下のベンチでの報告であった。
期待した自分が悪いのか?
善良な市民(僕)は取調室の入室を当然許可されなかった。
・・・・残念である。


事故当時、自分に非があるにもかかわらず正当性を主張する事故加害車両の当事者には今後は安全運転を願いたい。
人は事故の当事者となって後悔する。車両に録画機(ドライブレコーダー)が設置してあれば、と。
相手の罪を証明できるのに・・・と。
自分の無実を証明できるのに・・・と。
自動車に限らず自転車も動画カメラ等設置が必要なのではこの頃考える。
ロードバイクだと通常でも高速走行中に脳内でアドレナリンが分泌され軽く興奮状態になる。
そんな状態で接触事故等で冷静に該当車両ナンバーを暗記できる自信が、自慢じゃないが僕にはない。
過去、車との事故による恐怖体験と興奮状態により逃走車両番号の記憶が誤り辛酸を舐めた経験がある。
自転車は軽車両ゆえに車道左側を走行する義務がある。そして
自転車は車道では常に交通弱者になる事を人は忘れてはならない。
そして自転車は歩道では常に歩行者に対して加害者になる事も忘れてはならない。
軽車両への危険運転妨害の被害者(2010年)としての心情ではあるが、車道・歩道問わず事故逃走車両には重い刑罰と多額の賠償金を要求したい。
一人一人が交通ルールを守り、交通弱者を想う社会を願い。


Ciao



2011年8月1日月曜日

警察のお世話になります!?・・・出頭。【前編】

例年よりも早く梅雨明けした東海地方。
天頂から照り輝く太陽と灼熱の湿度を含む熱風、彼方には陽炎が立ち昇る道路に僕は立ち止まる。
本格的な夏の暑さが始まっていないにも関わらず、
汗が滝のように流れ落ちワイシャツに滲む汗が不快感を高めてくれる。




道路脇の電柱に掛けられた白い看板が道を行き交う人々に訴えかける。
日本各地の道路脇にもあなたの通勤通学路経路にもきっとあるはず、交通事故の目撃情報を求めひっそりと立つ看板を。


小学生の頃、先生が話していた言葉が脳裏をよぎった。人が見ていなくてもいつもお天道様は見ている話を。
この話には続きがある。
良い事をして人に見られていなくてもちゃんとお天道様はあなたを見ていること、
そして
悪い事をして人に見られていなくても必ずお天道様はあなたを見ていることを。


そして僕は決断を選択しないといけない。・・・逃げるのか、と。


駐車場に停めた車の中で深呼吸をする。
もうここまで来たら後には引き返せない。
ドアを開けると「今年の最高気温を更新した・・・」というラジオ放送を思い出しながら
湿度も高く、もやっとする灼熱の外気温に気が滅入り意識を失いそうだ。
意を決し建物を見上げると、
築30年以上は経過し本来は白亜だったであろう薄汚れた警察署の玄関敷居を跨いだ。


浜岡原子力発電所の停止に伴う電力不足の影響により
中部地方でも官庁始め公共機関・企業共々節電を実施している。
警察署も例外なく署内はもちろん冷房は稼動していないようだ。
扇風機もデスクの所々で首を振りながら稼動しているが我慢できないほど暑い室内ではない。
殺風景な署内に足を踏み入れ驚いた事は、
カウンター越しでは警察官が行き交い電話する者、談笑する者、来客と対応する者と様々な警官の景観だった。
刑事ドラマとは違いこの場所には緊張感が全く無く事務的な現実とドラマの虚像とのギャップに僕は驚いた。


                    ※
今から数年前、朝靄の中を男の銀輪が風を斬り疾走していた。
銀輪のすぐ後ろを白黒の車体が追いかける。
男が乗る銀輪は警察車両から逃げていた。逃げて逃げて、しかも主婦の味方買い物用自転車で。
しかし巡回中の警察車両(以下パトカー)と主婦の味方買い物用自転車(以下ママチャリ)では勝負になるはずもない。
そもそもが無謀な逃走だった。
しかし男は最後まで逃げ切る覚悟でいた。
ママチャリで逃げ切るつもりでいた。
ママチャリだけど逃げ切れる根拠のない自信が男には何故かあった。
不審なママチャリを追いながら車内に搭載されたマイクで警官は吠える。
「そこの自転車止まりなさい」
止まれと言われて止まる馬鹿はいるのだろうか、

男は振り向きながらパトカーに訴える。
「今、それどころじゃないから~」
「いいから止まりなさい!」


タイヤが悲鳴をあげながらも本来はこんな使い方を想定していないママチャリ。
それでも男は必死の形相でパトカーに構わずひたすらママチャリで逃げた。
何度目だろう。一向に止まる気配を見せないママチャリに痺れを切らした警官は、強引にママチャリの逃走経路をパトカーで防いだ。
運転席から若い警官が助手席からは年輩の警官が降りながら怒号交えそれぞれ発する。

「なぜ君は逃げるんだ?そこの鞄の中身は何だ?何が入っている?何処に行くつもりだ?」

この世界には主婦の味方はいないようです。

矢継ぎ早に質問(職務質問)をする警官には緊張の表情が見え隠れする。
それもそのはず不審人物の鞄の中の所持品と逃げる男の素性に彼ら警察官は興味があるらしい。
男は悪ぶれる素振りをみせず、そして抵抗することなく
肩で息をしながら呼吸を整え、眼を血走り腕時計を見ながらここぞとばかりに暴言を吐かずにはいられない。

「おいおいおい!電車に乗り遅れるだろ?これから大阪で試験なんだよ!遅刻したら責任とってもらうからな!」

男は果敢にも国家権力に楯突いた。
それでも彼ら警察官は無表情なまま男の戯言を最初から信用していない。
職務質問に抵抗する者の態度は想定内なのだろう。
男は迫り来る時間(発車時間)を腕時計で再度確認しながら警察官との押し問答を諦める。
そして不本意ながらおずおずと鞄の中から一枚の紙切れを警察官の目と鼻の先に堂々と提示した。
鬼気迫る言葉ではなく警察官は男が提示した”大阪府警察官第一種採用試験受験票”
たった一枚の受験票で不審人物の供述を晴れて信用した。
47都道府県の中で警察官採用試験に向かう当日に不審者扱いで職務質問を受けたのは僕だけでしょうか?





そんな彼ら巡回中の勤勉警察官は
「岐阜県の警察試験を受けてくれよ。」
「そんなに必死に逃げなくても・・・」
・・・・彼らなりの警察官の笑えない冗談です。

                    ※
当時、未来の警察官に対して職務質問をした警察官の見透かす冷めた目と同じように
2011年夏。カウンター越しに警察官特有の冷めた目で、予期せぬ訪問客を警察署は招き入れた。


【次回:警察のお世話になります!?・・・出頭。後編】

Ciao

2011年7月28日木曜日

COLNAGO OWNERS 入会。


僕はCOLNAGOオーナーですので、この度入会しました。


ぜひ!オーナーの皆さん、貴方も!貴女も!どうでしょう?

http://tagclub.jp/

http://www.colnago.co.jp/

2011年7月3日日曜日

夏ですね。

本格的に蝉の鳴き声が聞こえない初夏の、梅雨明け直前のこの瞬間の季節が一番好き。

照り返しの強い日差しを受け
アスファルトには蜃気楼が立ち昇る
『入道雲がソフトクリームだといいのにね。』
公園からの帰り道、姪っ子との何気ない会話の中で気付いた事。
いつからだろう。
昔、入道雲の上で飛び跳ねて遊びたいという僕の中で子供心が旅立ったのは。
姪っ子や甥っ子と遊ぶ度に純粋な気持ちが消え
冒険心を失せてしまった大人の自分に現実を突きつけられる。

探しても捜しても入道雲の上には、オヘソを奪い取るカミナリさんがいないことを。


右上げて♪右下げないで左上げる♪
これ・・・大胸筋を左右別々に動かすと・・・
ウキャキャうひゃひゃ姪っ子腹を抱えて大爆笑。
・・・そんなに面白いですか?大胸筋。
こんな筋肉ネタでウケるものなのでしょうか?
子供にとって筋肉は新鮮なんですね。
姪っ子に喜んでもらえて大胸筋も嬉しそうです。

実はここ最近、悩みがあるんです。
スキンヘッドにするか五厘刈りの坊主頭にするかの髪型の悩みではなく
自転車の事を書けばいいのか、
日常の日記を書けばいいのか。
自転車には乗れない日々に記事のネタにならず。
日記だと。
そりゃ~人に読んでもらう日記にすると
文才も必要ですよね?

己の文才の無さと、ブログ更新の倦怠期。
今年は自転車に乗れていない自転車人の苦悶の春~夏です。
色々なブロガーさんの記事を参考にブログを更新できればと考えています。
・・・自転車記事に特化してなくてもいいですよね?


Ciao

2011年6月18日土曜日

お久しぶりです。

2011年3月11日、1000年に一度の巨大地震と大津波により宮城県をはじめ

東北地方太平洋側の沿岸は壊滅状態に。

・・・東北地方大震災。

防波堤を乗り越えた津波被害により福島原子力発電所の機能低下

水蒸気爆発を起こした原子力発電所。

原発の安全理念に想定外の項目があることに

今後日本で原発安全神話を語る事ができるのでしょうか?

そもそも魔法のエネルギー原子力発電所は必要なのでしょうか?

原発の安全神話を過信した日本人の傲慢さが招いた結果なのでしょうか。

今回の福島原発事故は明らかに防ぐ事ができた人災です。

責任の所在を追及する前に放射能漏れの完全な阻止と

今後の住民の生活基盤の保障が早急に国と東電に求められる。

今現在、夏の冷房需要による電力について

原発事故による電力供給不足の関東地方、ここ東海地方でも浜岡原発の停止に伴い

夏の電力供給不足が叫ばれる今、節電を心がけるのではなく

一人一人が節電を必ず実行しなくてはなりません。

今僕達は、被災者の事をまず第一に考え行動しないと!

彼らの復興再建及び救援が急務でしょう!

土壌が放射能汚染され郷里に帰れない福島県民や津波で家が流された東北の人々を

被災していない国民が彼らを助けなくて誰が助けるのでしょうか?

選挙によって選ばれた国会議員や与党代表であり総理のリーダーシップを

ここ三ヶ月間の国会動向を見守ると・・・。

首相の辞任期日や足の引っ張り合いの政権与党と野党には憤りを感じるほどです。

国民や被災地の人達の事を真剣に考えている政治家は何人いるのでしょうか?





さて・・・・・・・・


不人気ブログの代表『こちら旅ポタ系自転車部』です。

謙遜してますが、それが何か?

あれから3ヶ月。更新の自粛をしているブログですが

お元気ですか?

僕は自転車人でありながら残念ながら自転車に乗れない日々が続いています。



今は自転車に乗れる状態及びそもそも体力ではありません。

ジテツウされる人々を横目に車のハンドルを握る僕は。。。

ロードバイクに乗る事ができることが幸せな事だったと健康を再確認する日々です。

校庭で遊びたくても遊べない被災地の子供や復興再建に勤しむ人々を考えると

上記の吐露はなんとも情けない。

いかんいかん。

東海地方から元気と笑いと冒険を届けるブログにしなくては。

ここはプラス思考でいきましょう。

もう一度言います!

残念ながら今現在僕は自転車に乗る事ができません。

初めて補助輪を外し自転車に乗る事ができた幼少期

小さな自転車で何処へでも行く事ができると自由を得た思い出を胸に。

このロードバイクで自転車の旅(ポタリング)を紹介する記事を更新しなくては・・・。

それが僕(@部員ひとり)の使命です!





それでね。

もうちょっと待っててね。

今はまだ大人の事情で我慢の時だと考えています。

もう一度、体を鍛えないと・・・

まずは腕立て伏せ100回だな。

スクワットも100回だな。。。。

2011年3月16日水曜日

被災された皆様へ。

  東北地方太平洋沖地震を震源とする地震により
被災された皆様に謹んでお見舞い申し上げます。


私、@部員ひとり@ として義援金、献血の方法で支援します。


皆様の一日も早い復興を、お祈り申し上げます。


平成23年3月16日
こちら旅ポタ系自転車部
    @部員ひとり@

2011年3月13日日曜日

【中日新聞 社説】被災者救援 「SOS」に早く応えよ

2011年3月13日

【社説】

津波による水没や火災、家屋倒壊…。悲惨な被害は、目を覆うばかりだ。「食料、水、薬を」と苦しむ人々がいる。電気や通信の復旧もままならない。何よりがれきの下の人を救わねばならない。

2011年2月2日水曜日

【産経ニュース】 滋賀・草津ひき逃げ無罪 「まさか…」判決に遺族涙 地裁「道義的責任」求める

2010.12.18 02:12
 草津市の市道で昨年11月、歩行中の夫婦2人が車ではねられ、死傷した事故で、検察が不起訴にした後、一転して道交法違反(ひき逃げ)罪で起訴したパート従業員の女性(31)に16日、大津地裁が出した無罪判決(求刑懲役1年)は、遺族に衝撃を与えている。澤田正彦裁判官は女性に「道義的責任」を求めたが、夫を亡くした妻は涙ながらに不満を訴え、検察側に控訴を強く要請する意向を明かした。
 検察は昨年11月、自動車運転過失致死傷罪で女性をを起訴。女性は1審で禁固3年執行猶予5年、2審で禁固2年を言い渡され、弁護側が上告。だが、ひき逃げについては検察は不起訴にし、遺族の陳情などを受け再捜査、今年7月一転して起訴し公判が行われた。
 公判で争点になったのは女性に、人をはねたという認識があったかどうか。
 検察側は「(夫婦2人で)体重約136キロの被害者をはね飛ばし、相当の衝撃があったはず」などと主張。これに対し、女性側は「事故現場の約200メートル手前で、居眠りしてしまい、意識がなくなった」「人だとは思わなかった」などと述べ無罪を主張していた。
 判決では、女性が事故後、知人に警察に連絡するよう促されるとすぐに電話したことや、車についた血などを取り除かなかったことなどを挙げ、「合理的疑いをいれない程度に、被告に傷害を負わせたことの認識は認められない」と結論づけた。
 澤田裁判官が主文を読み上げると、傍聴席ではどよめきが起こり、遺族からは大きな泣き声がもれた。
 澤田裁判官は無罪判決を言い渡した後、女性に「道義的責任としては、あなたが考えていかないといけない」と述べた。
 事故で、自らも重傷を負い、夫の総三保二(そうざ・やすじ)さん=当時(69)=を亡くした妻の重美さん(64)は地裁前でハンカチを手に、「主人は誰にも見とられず亡くなりました。最後のお別れもできず、心残りでたまりません」とし、「(裁判所に)少しは期待していたが、まさかこういう結果になるとは…」と嗚咽(おえつ)しながら語った。
 大津地検の廣上克洋次席検事は16日、「上級庁とも協議した上で、適切に対応したい」としたが、17日までに控訴するかどうかは、決まっていない。

http://sankei.jp.msn.com/region/news/110112/shg11011222240046-n1.htm

【朝日新聞】 人生の最後に食べたいもの



生きていると、いつ、何が起きるかわかりませんが、ただひとつ、すべての人に確実なのは、いずれはこの世と別れなくてはならないことです。どのような最期を迎えるかはわからないけれど、もし選べるとしたら人生の最後に何を食べたいですか。(生井久美子)

 アンケートの結果、にぎりずしが断然トップだった。

2011年1月26日水曜日

【中日新聞 社説】 地デジあと半年 限りなく100%を目指せ

2011年1月25日

 テレビの地上波が七月二十四日に完全デジタル化される。鮮明な画質などメリットは多いが、準備が滞っている高齢者世帯も少なくない。地デジ難民を出さぬよう限りなく100%を目指すべきだ。
 「残り半年、円滑に完全デジタル化を達成する」。政府や放送事業者などが地上デジタル推進全国会議で、計画通りにアナログ放送の完全デジタル化を確認した。
 しかし、受信には新しいテレビに買い替えたり、古いテレビはチューナーを取りつけねばならず、低所得層やデジタル機器の扱いが不得手なお年寄りを中心に、三百万世帯近くがデジタル化の準備を終えていない。
 アナログ波の送信は完全デジタル化と同時に止められるので、各地で視聴できなくなる地デジ難民が出かねない。低所得層や、お年寄りを放置したままの見切り発車はよくよく慎重であるべきだ。
 デジタル放送は関東、中京地区などを皮切りに二〇〇三年に始まり、〇六年には全都道府県で視聴できるようになった。情報量が飛躍的に増えて字幕放送が標準仕様となり、耳の不自由な人も楽しめる。天気予報などの情報が知りたいときに取り出せ、二重映りが解消されて画像も鮮明になる。
 周波数帯が節約でき、その分は携帯電話などの移動端末に割り当てられて地デジを楽しめるようになる。ゆくゆくは自動車同士が双方向で通信しながら、見通しの悪い交差点での衝突などを防ぐシステムにも応用されるという。
 日本のテレビ保有台数は一億台を超え、五千三百万の全世帯に、くまなく普及している勘定だ。
 ビル陰などの電波障害や、共同アンテナを使う集合住宅は、全国五十一カ所の受信者支援センターなどの後押しで着実に切り替えが進んでいる。低所得層やお年寄りも、もれなく地デジの使い勝手を体感できる環境を整えてほしい。
 テレビは地震や津波、台風などの災害情報の速報に威力を発揮する。デジタル化という技術の進歩が、お年寄りにとって数少ない娯楽の一つであり、かつ命の綱でもあるテレビを奪い取ってはならない。
 総務省はチューナーの無償配布の対象を市町村民税の非課税世帯にも広げた。六月にはお年寄りが訪れやすい市町村役場などに千カ所の相談窓口を設ける予定だ。
 全面移行まであと六カ月。国や自治体などは徹底してお年寄りなどに支援の手を伸ばし、地デジ難民を出さないよう望みたい。

【社説 地デジあと半年 限りなく100%を目指せ】

2011年1月4日火曜日

【中日新聞 社説】 自転車事故多発 走る凶器に警告する

中日新聞 【社説】



自転車事故多発 走る凶器に警告する


2010年12月30日






 街中に走る凶器があふれている。自転車である。歩行者らをはねて死傷させる事故が後を絶たない。手ごろで環境に優しく健康に良いと評判だが、ハンドルを握ったら重い責任を自覚してほしい。




 携帯電話を使いながら片手で運転したり、音楽プレーヤーで両耳をふさいで運転したり。そんな危なっかしい自転車が目立つ。人波を縫うように猛スピードで走り抜ける光景も珍しくはない。




  手軽さゆえの気の緩みからか自転車事故が増えている。二〇〇九年は歩行者との事故が十年前の約三・七倍、自転車同士の事故が約四・四倍に上った。




 一瞬の油断がもたらす代償は大きい。夜間、携帯電話を見ながら無灯火で走っていた女子高生の自転車が前を歩いていた看護師の女性に追突した。女性は首にけがをして歩行困難の障害が残った。五年前、横浜地裁が支払いを命じた賠償額は約五千万円に上った。




 相手が死傷すれば、自動車事故と同じように刑事と民事の両面で重い責任を問われる。自転車には一生を棒に振りかねない危険が常に潜んでいる。利用者はそれを肝に銘じておきたい。






 道路交通法は自転車を車両と定め、車道の左端を走るよう求めている。幼い子やお年寄りといった例外はあるが、実際には車を不安に感じたり、止まっている車が邪魔だったりして歩道に乗り入れる自転車は多い。走行が許されている歩道でも、歩行者を妨げないよう車道寄りを徐行するといった決まりは守られていないようだ。






  車道と歩道を切り分けて自転車の通行路を造る計画が全国で進められているが、滞りがちだ。道路が狭い。沿道の理解が得られない。財政上の制約がある。そんな事情が支障になっている。だが、いつまでも足踏み状態では困る。



  自動車損害賠償責任保険のような、被害者救済のための強制加入の保険制度が自転車にないのも問題だとの指摘がある。被害者が泣き寝入りせざるを得ない事態が起きているというから深刻だ。



  損害保険業界は人を死傷させたり、物を壊したりすると支払われる任意の個人賠償責任保険に加入するよう勧めるが、普及には限界がある。強制保険の導入をはじめ、不慮の事故を見据えた自転車政策を真剣に検討するべき時期が来ている。


 

 利用者の交通ルールの順守が大切なのは言うまでもない。警察は悪質な違反者には断固たる姿勢で臨んでほしい。




中日新聞 【社説】

2011年。

新年あけましておめでとうございます。
今年の抱負は・・・。
兎に角 健康と安全運転です。

健康と言いつつも、
年末年始すでに風邪を引いてますけどね。
寝込んでいましたけどね。
年末の姪っ子から感染。
油断していたぜ。
油断していると姪っ子はキスをしてきます。
油断していたぜ。
油断大敵も新年の抱負にしないと・・・。

2011年。細々とブログを忘れたころに更新しますので宜しくお願いします。

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