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2011年1月4日火曜日

【中日新聞 社説】 自転車事故多発 走る凶器に警告する

中日新聞 【社説】



自転車事故多発 走る凶器に警告する


2010年12月30日






 街中に走る凶器があふれている。自転車である。歩行者らをはねて死傷させる事故が後を絶たない。手ごろで環境に優しく健康に良いと評判だが、ハンドルを握ったら重い責任を自覚してほしい。




 携帯電話を使いながら片手で運転したり、音楽プレーヤーで両耳をふさいで運転したり。そんな危なっかしい自転車が目立つ。人波を縫うように猛スピードで走り抜ける光景も珍しくはない。




  手軽さゆえの気の緩みからか自転車事故が増えている。二〇〇九年は歩行者との事故が十年前の約三・七倍、自転車同士の事故が約四・四倍に上った。




 一瞬の油断がもたらす代償は大きい。夜間、携帯電話を見ながら無灯火で走っていた女子高生の自転車が前を歩いていた看護師の女性に追突した。女性は首にけがをして歩行困難の障害が残った。五年前、横浜地裁が支払いを命じた賠償額は約五千万円に上った。




 相手が死傷すれば、自動車事故と同じように刑事と民事の両面で重い責任を問われる。自転車には一生を棒に振りかねない危険が常に潜んでいる。利用者はそれを肝に銘じておきたい。






 道路交通法は自転車を車両と定め、車道の左端を走るよう求めている。幼い子やお年寄りといった例外はあるが、実際には車を不安に感じたり、止まっている車が邪魔だったりして歩道に乗り入れる自転車は多い。走行が許されている歩道でも、歩行者を妨げないよう車道寄りを徐行するといった決まりは守られていないようだ。






  車道と歩道を切り分けて自転車の通行路を造る計画が全国で進められているが、滞りがちだ。道路が狭い。沿道の理解が得られない。財政上の制約がある。そんな事情が支障になっている。だが、いつまでも足踏み状態では困る。



  自動車損害賠償責任保険のような、被害者救済のための強制加入の保険制度が自転車にないのも問題だとの指摘がある。被害者が泣き寝入りせざるを得ない事態が起きているというから深刻だ。



  損害保険業界は人を死傷させたり、物を壊したりすると支払われる任意の個人賠償責任保険に加入するよう勧めるが、普及には限界がある。強制保険の導入をはじめ、不慮の事故を見据えた自転車政策を真剣に検討するべき時期が来ている。


 

 利用者の交通ルールの順守が大切なのは言うまでもない。警察は悪質な違反者には断固たる姿勢で臨んでほしい。




中日新聞 【社説】



中日新聞の2010年末の社説です。
優等生的な社説ですが、
丸の内駅から地下鉄通勤している歩行者記者の意見としか僕の胸に響いてこない。
ぜひ
自転車に乗る人の立場の新聞社の顔”社説”を読んでみたい。

自転車と歩行者との事故増加傾向は自転車のマナーの悪さが問題ですが、
元々自転車と歩行者が同じ道を利用する事が諸悪の根源です。
本来、歩道では自転車は徐行し歩行者の通行を妨げてはならないと法律は記しています。
その事を知らない自転車乗りがいる現実にマナー以前の問題です。
今現在、法律(道路交通法)と現実(道路整備)が乖離している問題。
滑稽です。誰の為の法律なのでしょうか?

では改善策として法律通り自転車が車道を左よりを走行する場合。
事故がない道作りに早急に自転車道が求められる。しかし
新しく作られる道路でさえ自転車道が整備されていない現実。
それは何故か?
国土交通省をはじめ役所(地方)の過去の判例(通常処理)からの道路整備事業の怠慢では?
行政が主体となり『自転車は歩道を走行すれば充分』だと考えている。
又、自動車ドライバーのモラル低下も問題です。
本来自転車は軽車両、車道の左より(白線の右側)を走行をしなければならない。
現実は
自転車が車道左よりを走行中に自動車の悪質な幅寄せや自転車のスレスレを走行する悪質な自動車ドライバー、走行妨害が存在します。
日々、身の危険を感じるほどです。一瞬の判断ミスが自動車と自転車の交通事故に発展します。一部の悪質なドライバー、特殊大型車両が原付よりも自転車を軽視している行いがあることを知ってほしい。
原付よりも自転車との事故は過失が重いのにね。
車の立場では、車道左を自転車が走行することに迷惑がる人が大勢いる現実に
世論はどう考える?そしてあなたは?
もう一度問う。
自転車は何処を安全に走ればいいのでしょうか?

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